ボーイスカウトの詳細については、公益財団法人ボーイスカウト日本連盟の公式ホームページをご覧下さい。
現代の子どもたちには、生命を尊重する心、他者への思いやりや社会性、論理感、美しいものや自然に感動する心等、「生きる力」をはぐくむ心の教育の必要性が指摘されています。子どもの教育に関していえば、特に青少年問題が社会の関心を集めている今日、子どもたちをいかに、よりよい方向に導いていくか、という点においてその教育は地域に目が向けられています。
こうした状況の中、ボーイスカウト運動の果たすべき役割は極めて大きく、社会の期待に応える責任と、使命があると考えます。そして、ボーイスカウトのさまざまな活動を通して、青少年の健全な心と体の育成に貢献できればと思っています。
ボーイスカウトは、健やかな子どもを育成する世界運動です。この運動は、1907年、イギリスのブラウンシー島で行われた小さなキャンプからスタートしました。
かねてから少年たちの教育に大きな関心を持ち、このキャンプを主宰したイギリスの退役将軍ベーデン-パウエル卿が、インドや南アフリカでの体験をもとにさまざまな野外活動を通じて、少年たちが男らしさを身につけ、将来、社会に役立つ人間に成長することを願い、20人の子どもたちとともに実験キャンプを行いました。
このキャンプの体験をもとに、翌年「スカウティング・フォア・ボーイズ」という本を著し、少年たちの旺盛な冒険心や好奇心をキャンプ生活や自然観察、グループなどの中で発揮させ、「遊び」を通して少年たちに自立心や、協調性、リーダーシップを身につけさせようとしました。これがボーイスカウト運動の始まりです。(スカウト運動の歴史)
ボーイスカウト活動は、各年齢層に応じ5つの部門より構成されています。(平成7年以降各部門に女子の加入が認められました。同じユニフォームを着用し、キャンプやゲーム、奉仕活動など一緒に活動しています。)
小学校1年生から
小学校3年生から
小学校5年生から
中学3年生の9月から
18才から
ボーイスカウト運動には次のような特徴が上げられます。
等が上げられます。しかし、ボーイスカウト教育が他の青少年団体と異なるところは、そのプログラムにあります。それは、”ちかい・おきて”の実践、班制教育、進歩制度、野外活動を取り入れていることです。
我が国は、高度成長期を経て今やさまざまな面で世界のリーダーシップをとる大国まで成長しました。反面、今まさに地球的規模の諸問題に対して、世界そしてアジアの中で、どう関わってどういくのか、問われているときであります。幸い、ボーイスカウトは、国際組織であり、他の国々とも力を合わせながら活動を推し進めているグローバルな団体です。
ボーイスカウト運動の目的・教育システムは世界共通です。名称も世界共通で、「ボーイスカウト」または単に「スカウト」と世界中で呼ばれています。人種・宗教・言語など、あらゆる違いを乗り越えて、世界中の青少年の友愛を深めることを目指したスカウト活動が積極的に展開されています。
現在、ボーイスカウトに加盟している国は171の国と地域で、加盟員は5,400万人に上り、世界事務局はマレーシアのクアラルンプールに設置されています。また、これまでに2億5,000万人以上の人々が人生の一時期をボーイスカウトとして過ごしています。この数字は、ボーイスカウト活動が世界的規模で発展していること、その意義が広く世界に認められた証といえます。(世界スカウト機構)
ボーイスカウト日本連盟は学校教育だけでは達成できない社会教育の分野を担う財団法人です。これらの活動の財政基盤は、加盟員の登録料、ボーイスカウト用品の売り上げからの繰入金、そして多くの方々からの維持会費をはじめとする各種の寄付金・補助金を、収入の3本柱として運営されています。